NFTアグリゲーターとは何か、詳しくご存知でない人は多いですよね。NFT取引は欧米のように日本ではまだ盛んではありませんが、快適なNFT体験をするためにも、今回は「NFTアグリゲーター」とは何か、大切な情報をご紹介していきましょう。
NFTマーケットプレイスについて
NFTアグリゲーターを理解しやすくするために、まずはNFTマーケットプレイスについて知っておきたいポイントをご説明しましょう。
NFTマーケットプレイスとは何か？
今トレンドになっているNFT（Non Fungible Token＝非代替性トークン）は、クリエイターが作成したイラストや絵画、ゲームのアイテムなど、ブロックチェーン技術を活用して複製できない付加価値をつけたデジタルデータのことです。
圧倒的に多いのはイーサリアムのブロックチェーンを活用したコンテンツですが、あらゆる仮想通貨も取引で使えるようになり、どんどん柔軟にNFT市場は対応しています。
そんなNFTを買う時に使う場所が、NFTマーケットプレイスというプラットフォーム。ユーザー同士でNFTの売買を行うところで、ユーザーがNFTマーケットに支払い、NFTマーケットからアーティストや企業など、NFTを制作した人に支払われる流れがあります。
NFTアグリゲーターとは？
NFTアグリゲーターとは、新しいマーケットプレイスのツールのこと。従来はNFTの売買をする際に、大手のOpenSeaなどのマーケットプレイスを利用することが多くなっていましたが、一度に複数のコンテンツを購入する場合は、ひとつひとつに手数料を払いトランザクションを出す手間やコストがありました。
またNFTに慣れていないとマーケットプレイスの種類もわからず、別のところで出品されている好みのコンテンツに気づかないといったことも。NFTマーケットプレイスは多種多様にあり、それぞれの魅力がありますが、利用の際に不便を感じる点が全くないわけではありません。
NFTアグリゲーターとは、そんな通常のマーケットプレイスの弱点を解決したもので、複数のマーケットプレイスを統合したような存在です。
NFTアグリゲーターでできること
NFTアグリゲーターとは、機能性が充実したNFTマーケットプレイスというイメージがありますが、具体的にはどのようなことができるのかご紹介していきましょう。
複数のマーケットをまとめる
現在のNFT市場ではOpenSeaが主流で、ビギナーも使いやすいと評判です。しかし他にもマーケットプレイスは存在していますので、ユーザーがコンテンツを出品する時に複数のマーケットプレイスを使いたい場合は、NFTアグリゲーターがとても便利に活躍してくれます。
複数のNFTマーケットプレイスでリアルタイムに出品状況を表示してくれるので、それぞれのマーケットプレイスをリサーチする手間が省けます。
価格が比較できる
複数のNFTマーケットプレイスが一度に検索できるため、コレクターなら一覧表示で価格が比較しやすくなります。NFTアグリゲーターなら割高な買い物をしないよう、NFTの属性で検索することもできますので、後悔せず売買ができるでしょう。
欲しいものが大体決まっている時は、NFTアグリゲーターを使ったほうが時間の節約にもなりますね。
人気のNFTアグリゲーター「gem.xyz」について
NFTアグリゲーターのユーザーが近年増加してきていますが、どのようなサービスがあるのか、人気の「gem.xyz」について主要機能をご解説します。
gem.xyzとは
gem.xyzとはNFTアグリゲーターのひとつで、あらゆるNFTマーケットプレイスを集めたマーケットです。OpenSeaやNFTXなどで出品されるものをgem.xyzで購入できる仕組みになっているので、ワンストップの買い物ができるかもしれません。
色々なマーケットプレイスを閲覧するのはとても手間がかかり、結局決断できずに終わってしまうことも。そんな点を改善できるgem.xyzは、ここでまとめて閲覧して購入できる集約されたマーケットプレイスです。
gem.xyzの魅力について
gem.xyzは、NFTアグリゲーターの特徴である複数のマーケットプレイスが閲覧できることは最大の魅力。購入する場合も、複数のNFTコンテンツをカートに入れて一括購入できますので、ガス代も最大で39%節約が可能です。
またNFTはイーサリアムが主流になっていますが、gem.xyzならそれ以外のERC20トークンも決済に対応しています。マイナーな通貨も含めて幅広い対応をしていることは、お手持ちの仮想通貨を使いたい人にはありがたいですね。
またgem.xyzなら、取引高の推移などが一覧で表示されているので、購入する際に各プロジェクトのデータを確認できることも魅力です。
利用方法の手順について
NFT取引の経験がある人なら、gem.xyzの使い方は従来のマーケットプレイスと似ているのでさほど難しくはないかもしれません。興味がある人は、利用ステップについても事前に理解しておくとスムーズに取引ができるでしょう。
メタマスクの準備
MetaMask（メタマスク）は、イーサリアム系暗号資産を保管するウォレットのことで、gem.xyzを使う際に必要になります。まずは仮想通貨取引所の口座開設を行い、仮想通貨の購入をしておきましょう。
メタマスクはPCならウェブブラウザの拡張機能、スマホならアプリを事前にインストール。パスワードの設定などを行い「開始」をクリックしたら、初めての人はウォレットを作成してください。購入したイーサリアムはメタマスクに送金しておきましょう。
公式サイトへアクセス
gem.xyzの公式サイトを開いたら、画面右角にあるウォレットの接続をクリックしてメタマスクを選択して接続。これでNFTコレクションはそれぞれのプロジェクトごとに一覧表記されていますので、お好きなものを選択してください。
もし特定のコンテンツをお探しの場合は、検索を活用して該当するものを探すこともできるので、必要に応じて好きなものを選択してください。
フィルター機能で絞り込み
gem.xyzは検索しやすいように画面左側にフィルターが設置されていますので、絞り込みたい時に活用してみましょう。「PRICE RANGE」は、価格の範囲と利用できる通貨の種類。
「MarketPlace」は、利用したいマーケットプレイスの選択。「PROPERTIES」は、パーツごとの絞り込みができるフィルター機能となっています。
さらにソート機能もあるので、価格の安い順や高い順、レアリティが低い、高いなど、優先度を変えて検索するのも楽しいかもしれません。
購入方法
欲しいNFTが見つかったら、コンテンツをクリックしてカートに入れます。NFTアグリゲーターの魅力として、複数のNFTが一度に購入できるので、他に欲しいものがないか念のためにチェックしておきましょう。まとめて購入したほうがガス代の節約になります。
選び終わったら決済画面に進み、決済できる通貨が表示されるのでクリックしましょう。「Place Oder」をクリックすると、連携してあるメタマスクが起動してトランザクションとなり購入が完了です。
出品も簡単
出品する場合は「Sell」をクリックして、自分が保有しているコンテンツの一覧へ行き、売るものを選択します。詳細には出品するサイトを選択し販売期間、販売価格を入力。
出品の際はこの3点だけ入力すればできるのでとても簡単ですが、出品申請のトランザクションが通貨すると販売が可能になります。
まとめ
NFTアグリゲーターとは、NFTマーケットプレイスが一度に色々と閲覧できるだけでなく、気になるコンテンツのアナリティクスもこちらで確認できるので、効率的な情報収集ができます。
NFT取引は複雑で挑戦しにくく見えるかもしれませんが、最近は一般的なネット通販のような気軽さもありますので、手間を省いて取引する方法もぜひ参考にしてみてくださいね。
