NFTスニーカーまでが登場するNFT。今まではアートや音楽などが一般的でしたが、これからはバーチャルなファッション業界も目が離せません。
スニーカーは現物市場でも付加価値がつき、ブランド品や限定商品などの転売で利益を得ている人も多いですよね。そこで今回は、今注目されているNFTスニーカーの最新情報について詳しくご解説していきましょう。
NFTスニーカーとは何か?
NFTや仮想通貨のビットコインなどは興味があるけれど難しそう…と感じるかもしれませんが、NFTとファッションがコラボするというのは、とても現実的で興味を抱きやすいジャンルかもしれません。
スニーカーが好きな人なら、NFTも一気に自分に関係するものになってくるはず。では早速ですが、NFTスニーカーとは何か、概要をご説明していきましょう。
NFTスニーカーとは
NFTは、ブロックチェーンの技術を使った複製ができない世界にたったひとつのデジタルデータのこと。ブロックチェーンはビットコインでも知られていますが、今はNFTでアートの転売や投資として人気があります。
NFTは音楽や画像などのコンテンツにデジタルデータを裏づけするもので、NFT化されたものは唯一無二の価値がつくことになります。そんなNFTで最近話題を集めているのが「NFTスニーカー」です。
普通のスニーカーなら同じブランドで同じカラー、サイズのものはいくつも存在し、物によってはかなり高値がつくレアなものも。NFTスニーカーはアートと同じく、バーチャルなアバターとして取引されるアイテムでファッション好きな人、投資家など、あらゆる人から注目されているNFTを盛り上げるものです。
RTFKT(アーティファクト)について
NFTスニーカーは、デジタルファッションの「RTFKT(アーティファクト)」というプロジェクトで制作されています。こちらではスニーカーの他にも、アートや二次元の絵なども人気があり、デジタルファッション企業の大手。
RTFKT(アーティファクト)は、2020年1月に誕生したデジタルファッション企業です。NFTの拡大により世界的に注目されており、ゲーム内のアバターに着用させるスニーカーがとても有名。
立体感が特徴で、実際に自分が履いているように見せられることも人気の理由です。最近はセレブがアプリを使ってRTFKT(アーティファクト)のスニーカーを合成して自撮りしたものを、インスタグラムなどに投稿する光景もよく見られます。
コインチェックで取り扱いスタート!
今注目なのは、スニーカーファン待望のニュース「コインチェック」でNFTスニーカーの取り扱いがスタートするというお話。話題を見逃さないためにも、どのようなものが購入できるのか、早速詳細をご紹介していきましょう。
コインチェックについて
ビットコインなどの仮想通貨の取引経験がある人ならすでにご存知かもしれませんが、「コインチェック」というのはコインチェック株式会社のことで、金融庁登録済みの暗号資産交換業を行っている会社です。
暗号資産取引所と一般的に呼ばれていますが、取引所では仮想通貨の売買、送金サービスなどのサービスを提供しています。コインチェックは売買以外にも、ビットコインの決済サービスや貸暗号資産サービス、暗号積立サービスなども展開している大手企業。
特徴としては、金融庁登録済みの暗号資産を扱っているので、信頼度の高さではダントツともいえます。利用者からも支持されているコインチェックのサービスは、初心者でも扱いやすい取引画面や国内でアプリダウンロード数が一番多い、さらに取引手数料が無料といった魅力が満載の人気のある取引所です。
コインチェックでNFTスニーカーを取り扱うらしい?!
国内大手の仮想通貨取引所のコインチェックが、2022年6月9日よりNFTスニーカーを取り扱うと先日発表しました。コインチェックの動きは投資家も注目するように、今回のニュースはデジタルファッションファンだけでなく、仮想通貨で投資をしている人や資産運用している人からも関心を集めているようです。
どんなスニーカー?
コインチェックが取り扱うNFTスニーカーは、「JOYFA」という企業のもの。JOYFAはAIやCGの技術を駆使してエコシステムを開発する企業です。
ファッションに新しい楽しさをもたらすことがこの企業のコンセプト。有名デザイナーのドレスをデジタル化させるなど、バーチャルファッションのトレンド発信企業としても知られています。
コインチェックが取り扱うものは「Diamond Walk 1 -Vitamin Color」20個と、「Blue Steps 1 」30個。これらを発行しています。動画ファイルに3Dデータが付随され、アプリを使えば今後着せ替えやインスタグラムとの連携で、着用した写真の投稿も楽しめるようになります。
入手できるところ
コインチェックで取り扱いがスタートしたJOYFAのNFTスニーカーは、NFTマーケットプレイスのコインチェックNFTβ版で入手可能です。
β版は国内初めての暗号資産交換業者が運営するマーケットプレイスで、ユーザー同士が暗号資産とNFTの交換取引が可能に。従来のNFT取引で課題になっていた拡張性から発生する高額な手数料などを改善したNFTマーケットプレイスです。
コインチェックの口座があれば、誰でもNFTの出品や購入などができます。
NFTスニーカーが人気の理由とは
スニーカーはファッションアイテムで、おしゃれな人に欠かせないアイテムになっていますが、実際に着用できないデジタルファッションなのになぜNFTスニーカーはそんなに注目されているのでしょうか。人気の理由についてご紹介していきますね。
非現実的なシルエットが表現できる
NFTスニーカーは大手アパレルメーカーも参入するように、バーチャルファッションは新時代のおしゃれとして注目されています。ブレイクしている理由のひとつは、バーチャルであるためリアルな商品では表現しにくいデザインやシルエットがNFTで可能であること。
実際に履いて街を歩いたりエクササイズしたりするものではないので、どんなデザインでも柔軟に対応できることになります。ゲーム内のスニーカーのように安定感があり、しっかりした素材のスニーカーは、実際に作るとなると重量が重くなりデザイン段階で諦めなければならないこともあるでしょう。
人間の足を土台にデザインされているものなので、どうしてもできないシルエットがありましたが、バーチャルなら制限なくデザインは可能になります。
トレンドは未知の世界
NFTスニーカーは、実際のファッショントレンドとは違った要素があり、昔のスタイルでもゲームのアバターが着用して再ブレイクする可能性もあります。
このような人気の広がり方は、今までのファッション業界ではあり得なかったため、バーチャルファッションはあらゆる意味でも革新的といえるかもしれません。
ナイキに買収されたアーティファクト
バーチャルファッションで有名なアーティファクトが、2021年12月にスニーカーの大手ブランドナイキに買収されたニュースが話題になりましたが、実際に利用するブランドとコラボすることでさらに価値が高まる期待感もあります。
アーティファクトの場合は、2021年3月にオークションを行い、出品したNFTスニーカーがたった7分で600足完売したことも。その際の売り上げは想定外のものだったようで、転売市場でも注目のアイテムです。
まとめ
スニーカーとNFTはとても相性がよく、これからも色々なブランドやアパレル企業が参入するかもしれません。アプリを使ってコーディネートするなど、バーチャルでありながらも現実に近い体験ができることも、NFTならではの大きな魅力になりそうです。