お酒とNFTがコラボすると、どのような希少価値がつくのでしょうか。あらゆるものがNFTとして登場する今、食べ物や飲み物など、飲食業界もNFT市場への参戦が注目されています。
日本酒は高価な銘柄もたくさんありますが、今回はお酒とNFTがコラボしたニュースについて詳しくご紹介していきましょう。
NFT日本酒「雷鳥」について
ニュースやネットで話題になっているNFT日本酒という存在ですが、すでに詳しい内容についてご存知ですか。早速ですが、あちこちで話題になっている雷鳥という日本酒のニュースについてお伝えしましょう。
NFT日本酒の雷鳥とは?
世界にただひとつのNFT日本酒「雷鳥」が、2022年10月1日(土)より販売開始されています。お酒とNFTのコラボというのは何かというと、雷鳥はNFTアートがデザインされている日本酒で、世界にたったひとつの唯一無二の価値があることになります。
販売されたのは1,152本。1本それぞれにNFTアートがボトルにデザインされており、購入者はデジタル価値を持つNFTアートと日本酒を手にすることができます。
雷鳥の販売詳細について
お酒とNFTがコラボした雷鳥は内容量720ml、販売価格は税込10,000円で、国内は送料無料です。10月1日~10月7日の間は、プレセールで通常価格の20%OFF。
それ以降はNFTマーケットプレイスのOpenSeaで販売されています。れっきとした日本酒なので、20歳未満の人には販売していませんのでご了承ください。合同会社VUIKU内のプロジェクトhummingbirdより販売されています。
日本酒について
お酒とNFTアートがコラボした雷鳥は、デザインだけが話題性を持つものではありません。ボトルの中身にもこだわり、創業152年目の渡辺酒造店の日本酒を提供。
飛騨山脈の伏流水と地元米のひだほまれを使用する清酒「蓬莱」や、酒米の違いをブレンドした「W」を製造する酒造店としても知られています。渡辺酒造店は、全日空のファーストクラスで提供する日本酒として選ばれるなど、高い評価を得ていることや、飛騨の経済活性化に積極的に取り組んでいることでも有名です。
キービジュアルデザインについて
お酒とNFTアートがコラボした雷鳥のキービジュアルは、岐阜県の県鳥「雷鳥」をモチーフにデザインされています。手掛けたのは東京芸術大学美術学部の林氏。
日本の天然記念物の雷鳥は、なんと氷河期からの生き残りという説もあるほどです。そんな雷鳥のキービジュアルは、特徴的なふわっとした羽毛を表現した可愛らしいデザインとなっています。
販売本数の1152本という数は、日本の二十四節気と「走り・盛り・名残」の時間の流れを楽しむ食文化をインスピレーションにし、さらに3つのキーコンセプトを組み合わせた結果が1152というコレクション数に。
コンセプトは、飛騨高山の酒造の方々との出会いを大切にした「縁」、フロックチェーンと伝統を融合させる「継」、日本独特な美しい季節「季」の3つがベースとなっています。
どれも違うデザインで、世界にたったひとつの雷鳥デザインを手にすることができるチャンスですね。
購入するメリット
NFT日本酒の雷鳥を購入した人が獲得できるのは、NFTアートがデザインされた日本酒と、所有者限定のDiscordコミュニティの権利です。Discordは一次購入者のみで、二次購入者以降は手にすることはできません。
そしてNFTアートがデザインされた日本酒の追加購入権も雷鳥保有者の権利に。追加購入は別途費用がかかりますのでご注意くださいね。
購入方法について
日本酒が好きな人や、お友達に価値のあるプレゼントを贈りたい時にぴったりの「雷鳥」。購入に際して必要なことをまとめました。
デザインを選ぶ
雷鳥のNFTデザインは種類がたくさんあり、どれも1点のみとなっています。まずは欲しいデザインをじっくり選びお気に入りを探しましょう。サングラスをかけた雷鳥、帽子を被った雷鳥、背景もブルーやピンクなど、多種多様にデザインされています。
ウォレットの登録
NFT日本酒を購入した後は、NFTアートの受け取りが必要になるのでウォレットを登録します。雷鳥は現物とNFTがコラボしていますので、この点は注意が必要です。
ウォレットはメタマスク推奨のポリゴンメインネット。入手方法は、まずメタマスクを開いてネットワークリストを表示させます。設定をクリックするとメタマスクの設定画面が表示されるので、下にスクロールして「実験的」をクリック。
オンにしたらポリゴンネットワークを追加して、リストにプラスされたらポリコンメインネットの横の追加をクリックしておきましょう。
コミュニティに参加しよう
一次販売で入手した人は、NFT Sake Communityに招待されます。誰でも参加可能なオープンチャットとNFT所有者限定のチャンネルがあるので、どちらもお楽しみください。コミュニティに参加するためには、Discordのアプリを事前にインストールしておきましょう。
日本酒の配送について
NFTアートの価値ばかりでなく、やはり日本酒もじっくり味わいたいはず。お酒は購入後、7営業日以内に宅配で指定住所に配送されます。
素敵な化粧箱に入っている雷鳥は、しばらくコレクションにしておきたくなるかもしれません。発送は国内のみですが、特別な事情がある人は相談しておきましょう。
お酒とNFTのコラボ例について
お酒とNFTがコラボするサービスは、近年あらゆるスタイルで始まっています。どのような価値が生まれるのか、注目のサービスやプロジェクトについてご紹介しましょう。
酒輪サービスについて
和魂プロジェクトと題して発足した「酒輪」は、ブロックチェーン技術を使い酒蔵が市況に振り回されないよう、その土地の名品を作り消費者と共に風土や造り手、飲み手をつなぐプロジェクトとなっています。
サービスの概要は、担当プロジェクトリーダーが消費者のニーズなどを事前にリサーチして分析。酒蔵独自のこだわりをヒアリングし一緒に商品企画を行います。
ボトルにはNFTのデジタルラベルがついていて、先行予約システム制によりクリプト決済するというもの。このプロジェクトの魅力は、蔵元がストックを抱えずリスクをゼロに近づけることです。
サービスの提供時期は2023年2月を予定。プロジェクトは、NFT・ブロックチェーンコンテンツの開発サービスを行うXクリエーションと日本テクノロジーソリューションがパートナーシップを締結したものです。世界初のクリプト決済による日本酒購入の新時代システムとなりそうですね。
UniCask
世界で初めてウイスキーの樽をNFT化したのがUniCaskです。この樽のウイスキーは限定100口で、Cast NFTという名前で販売。魅力は自分でウイスキーの樽を所有できることで、お酒が好きな人にとってはめったにないチャンスになるでしょう。
すでに何度も販売されていますが、毎回即完売するほどの注目度。所有者は樽の中身がボトリングされる時に、瓶詰になったウイスキーと交換することが可能です。
さらにUniCaskが運営するNFTゲームに参加できることも、所有者の権利としても魅力になるでしょう。
Kevin Abosc
雛祭りをテーマにしたNFTアートをラベルにしたオリジナルの日本酒。アイルランド出身のアーティストによるデザインで、台湾のオークションでは1本80万円以上の値がつくほど注目されたプロジェクトです。
合計で777点販売され、「SUBLIMATA(昇華する)」をテーマにしたデザインが魅力に。運営は旭酒造株式会社とクリエイティブワークスタジオの共同プロジェクトです。
まとめ
お酒とNFTがコラボすると、あらゆる楽しみ方ができそうですね。所有者にとっても、お酒の味は特別に感じること間違いないでしょう。高値で転売できる可能性もあり、資産価値としてお酒を購入することもできますので、お酒を飲まない人も今後の動向をぜひチェックしてみてください。
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