エルメスNFT商品を商品登録!?ハイエンドブランドが続々参入するNFTの将来

NFT将来性

エルメスがNFTの商標登録を出願したというニュースが話題になっていますが、NFTはあらゆる業界でも注目され、とくにハイエンドブランドから登場するものは市場でも話題を集めています。

そこで今回は、エルメスのNFTの商標登録に関することや、続々参入するハイエンドブランドのNFTについてご紹介していきましょう。

 

エルメスがNFTの商標登録をするのはなぜか?

エルメスNFT商品を商品登録!?ハイエンドブランドが続々参入するNFTの将来ニュースで取り上げられたラグジュアリーブランド「エルメス」のNFTの商標登録についてご紹介しましょう。この件についてはファッションマニアだけでなく、投資家からも注目されているようです。

 

商標登録の出願申請をしたエルメス

バーキンなどの人気バッグで人気のブランド「エルメス」。2022年8月26日にNFTなどに関する商品の商標登録を米国特許商標庁に出願したというニュースが舞い込んできました。

商標ライセンス専門のエルメスの弁護士マイケル・コンドゥディス氏が明らかにしたもので、出願書類には「バーチャルグッズ」「暗号資産」「収集品」「NFTを取引、閲覧、保管できるダウンロード可能なソフトウェア」をはじめ、「オンライン仮想世界でデジタル収集品やNFTを使えるダウンロード可能なコンピュータゲームソフトウェア」と記載されているとのこと。

さらにNFT関連では、「バーチャルリアリティ環境で開催するファッションショーやトレードショーなど商業や広告目的で行う」ことも念頭に置いているようです。

 

バーキンに関する訴訟が原因?

エルメスがNFT商品の商標登録を出願した背景には、将来的にNFT市場であらゆる商品をリリースすることを検討していると思われます。また、高級ブランドならではのデジタル収集品やNFT関連商品を展開するために、仮想通貨を提供する金融サービスにも力を入れると見られています。

さらに2022年1月には、エルメスはデジタルコンテンツの「メタバーキンス」を制作・販売したメイソン・ロスチャイルドというクリエイターに対して、商標権侵害でニューヨーク州の連保裁判所に提訴したことも。

提訴されたロスチャイルド氏は、バーキンに類似しているバッグを100個デジタル上で制作して、大手NFTマーケットプレイスのオープンシーで販売しました。

エルメス側は「メタ」という名称をバーキンにプラスして、利益目的で商標を略奪したと訴えています。ハイエンドブランドは、コピー商品が市場に出てしまうのはよくあること。

NFTでも似たようなことをされて、ブランドイメージを崩されたくないのは当然のことかもしれません。

 

ハイエンドブランドも注目するNFTの魅力

エルメスNFT商品を商品登録!?ハイエンドブランドが続々参入するNFTの将来エルメスがNFT商品を商標登録するというニュースは、早かれ遅かれやってくることだったかもしれません。有名企業やハイエンドブランドが参入するNFT市場の将来性は、どのような点が魅力になっているのかまとめてみました。

 

リアルとデジタルを融合できる

すでにNFTコンテンツを展開している大手ラグジュアリーブランドはいくつもありますが、将来性があるとして注目されているのは、デジタル版のコンテンツとファッションショーの権利など、現物との融合で市場を拡大できること。

かなり高値で落札されるセット販売も多く、NFTビジネスはハイエンドブランドにとって見逃せないメリットがあるといえます。

 

代替不可能であること

エルメスのNFT商標登録のニュースがあるように、商品の価値を唯一無二するNFTは独自性を持たせ、さらなる価値となります。現物のバッグやファッションは高く取引されていますが、同じブランドバッグを持つことが従来は当たり前に。

それがNFT化されると代替不可能になりますので、ブランド業界ではNFTコンテンツは活用するシーンが多くなります。

 

おしゃれのシーンはメタバースへ

現物のバッグや洋服でおしゃれする今までとは違い、将来的に全世界が注目している仮想空間のメタバース。在宅勤務が働き方の主流となり、オンラインでのコミュニケーションも増えているように、これからはテレビや雑誌などではなくメタバースが主流になる可能性があります。

自分のアバターが仮想空間でおしゃれをするようになると、エルメスなどのハイエンドブランドも注目されるでしょう。他の人よりもアバターで目立ちたいというニーズが増えると、NFT市場にブランドが参入するのは納得ですね。

 

環境に優しい

世界第二位の汚染産業ともいれるファッション業界。環境問題に積極的に取り組むハイエンドブランドはサポーターもとても多く、企業のイメージアップにつながります。

NFT市場の将来性がブランドにとってメリットになるのは、環境に負担をかけずにデジタルファッションで表現できること。バーチャル世界では物理的な素材は不要なので、環境に無害なバッグやシューズなどを制作することが可能になります。

 

ブロックチェーン技術のメリットがある

エルメスをはじめとしたハイエンドブランドにとって、商品の価値を守ることはとても重要です。NFT市場に参戦するブランドが多いのは、ブロックチェーン技術を活用したテクノロジーのため。

違法アップロードや類似品の販売など、今まではコピーしやすい環境がありましたが、NFT技術により本物か偽物か証明することが可能に。さらにNFTマーケットプレイスによっては、転売されても製作者が利益を得られるシステムもありますので、ブランドにとってはさらにメリットになるでしょう。

現物を持つことはもちろん、デジタル資産としてハイエンドブランドのアイテムを取引できるのは、新しい時代のマーケティングになることは間違いありません。

 

ハイエンドブランドのNFT活用例

エルメスNFT商品を商品登録!?ハイエンドブランドが続々参入するNFTの将来今後どのようなNFT商品が登場するか期待されるエルメスですが、すでにNFTを活用しているハイエンドブランドがありますので、一例をご紹介していきましょう。

 

GUCCI(グッチ)

2021年にNFTアートを出品したグッチ。販売したものはグッチ創設100周年祝いのコレクションで、「ARIA」からインスピレーションを受けたデジタル映像作品です。

入札開始価格は約218万円という高額な値段ですが、収益はユニセフに寄付されたとのこと。さらに2022年2月にはバーチャルスニーカーも登場させています。

 

BURBERRY(バーバリー)

NFTでとても注目度が高いのはブロックチェーンゲームです。プレイしながら稼げるゲームやアイテムの取引、ファッションなど、関連するあらゆるものが売買されています。

バーバリーは次世代のゲームテクノロジーの「ミシカル・ゲームズ」と提携してNFTコレクションを発表。Bシリーズというコレクションは、ゲーム内で使用できるブロックチェーン上のデジタルトイです。

ゲームプレイヤーとブランドの交流をサポートし、ゲームコミュニティの価値を高めることが目的。メタバース内でのファッション需要は、将来的にも期待されています。

 

DOLCE&GABBANA(ドルチェ&ガッバーナ)

総額約6億円で落札されたドルガバ初のNFTコレクションは、デジタルラグジュアリーのマーケットプレイスUNXDで「Collezione Genesi(ジェネシス コレクション)」を発表。

合計9点が落札されていますが、このコレクションはカスタムメイドのデジタル端末、次回コレクションのイベント招待など、リアルとメタバースを融合させたことで注目されました。独自のエコシステムは、ファンからもとても好評だったようです。

 

まとめ

エルメスのNFT商標登録のニュースや、ハイエンドブランドが発表するコンテンツは今後も注目したいところですね。ファッション関連はゲーム内で取引されるだけでなく、現物とのコラボであらゆる楽しみ方ができる魅力があります。

おしゃれに関心がある人は、これからNFT市場も意識してみてはいかがでしょうか。

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