デジタルアートフェスティバルは、NFTアートが近年話題を集め始めてからさらに注目されるようになっていますが、そもそもデジタルアートはNFTの以前からすでに存在していたもので、アート市場に大きな変化をもたらしています。
そこで今回は、現代アートとも呼ばれるNFTのデジタルアートフェスティバルについて詳しくご紹介していきましょう。
デジタルアートについて
デジタルアートといわれたらどのようなものをイメージしますか。現代アート市場は2021年に最高値を更新したともいわれており、とても活気づいています。まずはデジタルアートについて詳しくご解説していきましょう。
デジタルアートとは何か
タブレットやパソコンなどのデジタルツールを使い制作するものが「デジタルアート」。作成ツールや技法により多くの種類があり、今最も注目されているのはNFTアートといってもよいのではないでしょうか。
デジタルアートの種類には、まず油絵や水彩のようなタッチで表現できるデジタル絵画があります。さらに絵だけではなく、デジタル楽器で創作した電子音楽もデジタルアートです。
他にもコンピュータで加工したデジタルカメラの写真や、CGなどを盛り込んだ技術で制作したVFXなども、幅広い意味でデジタルアートと呼ばれています。
NFTアートについて
非代替性トークンという意味がある「NFT」ですが、この登場によりデジタルアート市場は大きな影響を受け、さらに拡大中です。通常のデジタルアートとNFTアートの大きな違いは、コピーができるかできないかという点が挙げられます。
普通のデジタルアートなら誰でも簡単にコピーができますので、手書きのアナログ絵画よりも価値が低く評価されることもよくありました。しかしNFTにより、唯一無二の価値がデジタルアートに付帯されると、世界にひとつのオリジナルデジタルアートとして市場で取引することが可能に。
このような背景があるため、デジタルアートは資産投資の対象にもなっているのです。
デジタルアートは難しい?
NFTアートが注目されている今、クリエイターになるには教室に通う必要があるのでは?と疑問を抱く人もいるはずですが、デジタルアートはNFTも含めてパソコンやアプリなどがあれば誰でも制作できることが魅力です。
絵画ならペイントソフトが必要になりますが、若干利用範囲の制限はあるものの、無料ソフトを使ってデジタルアートを作ることは可能。フォトショップ、イラストレーターなどのソフトが有名です。
ペンタブを使うと繊細な線が描きやすくなるので、パソコンのマウスよりもデジタルアートにはこのようなツールもあるといいかもしれません。
従来のデジタルアートにはないNFTアートの魅力
デジタルアートは近未来的なカッコよさが特徴で、デジタルアートフェスティバルも各地で開催されています。しかしその勢いを超すように注目度が高まるNFTアートには、どのような魅力があるのでしょうか。
著作権が守られている
NFTコンテンツは、アート以外にも音楽やゲームなど、さまざまなジャンルが存在します。従来のクリエイターにとって、制作したものがコピーされて市場に出ることはよくあるデメリットになっていましたが、NFT化すると製作者の著作権が守られることになります。
手元から離れた作品も、転売されるごとに売上の一部がロイヤリティとしてクリエイターの利益になることも特徴です。有名画家の作品のように、NFTアートはオリジナルデータを所有することが証明できるので、アナログの作品のように保有者にも価値が得られることになります。
将来性が期待できる
NFTアートが注目されるのは、デジタルアート市場自体に将来性が期待されているため。デジタル資産としてNFTコンテンツならさらに市場規模は拡大していますし、将来的にも期待感が高まっています。
NFTアートはメタバースやVRなどの技術も充実して進歩しているため、どんどん新しいデジタル資産が誕生する環境が整っているともいえるでしょう。
ギャラリーに行く手間がない
デジタルアートフェスティバルがオンラインで開催されるように、NFTアートも取引の場所がオンラインであることは売買が盛り上がるメリットです。パソコンやスマホで好きな絵画を鑑賞したり、デジタル音楽を視聴したりできるのは、ちょっとした幻想的な空間を体験するようなこと。
アートに興味があるけれどチャンスがない人にとっても、オンラインギャラリーという場はとても都合のよいチャンスになるでしょう。
ムーンアートナイト下北沢
9月に開催されるムーンアートナイトは、リアルとNFTを同時に体感できるデジタルアートフェスティバルです。場所は東京都の下北沢周辺エリア。カルチャー発信地としての魅力がある下北沢の実在する会場での開催となります。
主催は小田急電鉄株式会社と下北沢商店連合会、スタートバーン株式会社。このデジタルアートフェスティバルでは、日本初上陸する海外のクリエイターも参加し、多数のインスタレーションも登場します。
関連施設57か所が参加し、日本で初めての3DアバターのNFT「Metaani」とのコラボによるオリジナルのスタンプラリー、限定メニューなども行われます。
作品で注目したいものは、「月」をテーマにした6名のアーティストの作品。一例としてルーク・ジェラム「Museum of the Moon」という作品は、NASAの月面写真を土台にした直径7mのインスタレーションです。
他にもリアルなウサギのモチーフとなったインスタレーションも登場し、クリエイターの環境問題に対する思いが伝わります。
Crypto Art Fes
このデジタルアートフェスティバルには、フィジカル8組・メタバース100組のクリエイターやアーティストが参加するという近未来的なイベントです。
すでに開催されていますが、デザイナーの山本寛斎氏のメタバース初参加ということもありとても話題に。このアートフェスティバルに参加するためのフィジカルイベント用のVIPチケットがSBINFT Marketで販売されており、NFTチケットではフィジカル会場でスマートロックにかざすと入場できるという仕組みです。
最近とても注目されているNFTチケットは唯一無二の価値を持ち、独自のブロックチェーン技術を活用しているので、偽装ができないことが特徴。音楽イベントなどにも普及拡大中で、新時代のチケットシステムになると思われます。
このデジタルアートフェスティバルでは、メインステージで自分の所有する作品を提示。メタバース内のそれぞれのオウンド空間と紐づけし、メインステージからオウンド空間へリンクさせ、違う空間でフェスティバルを楽しむことができます。
場所は東京都のサーカス。トークショーやパーティーなども開催され、NFTアートをリアルに体感するよいチャンスになったようです。
海外でも目白押し
デジタルアートフェスティバルは、NFTとリアルを合わせて実際に鑑賞できるよう、あらゆるイベントが注目されています。NFTが日本以上に活気づいているアメリカでは、サンフランシスコで2022年10月に開催予定のNFTアートフェスティバルが話題に。
アルトンホテルで展示される作品やオークランド会場でのNFT音楽、アートパフォーマンスなど、あらゆる魅力が詰まったイベントになるようです。
まとめ
デジタルアートフェスティバルといったら、今ではNFTアートのことを指しているのかもしれません。そこには実物アートにはない魅力があり、世界にひとつという価値は作品にも多大なメリットを与えていますので、チャンスがあったらぜひお近くのイベントに参加されてはいかがでしょうか。