クリスティーズNFTアートのプラットフォームを開設!大手オークションハウスが目指すことは?

NFTニュース

クリスティーズは世界的に有名なオークションハウスで、高額なアートや骨とう品などが色々と取引されています。そんなクリスティーズがついにNFT市場に参入したというニュースがありますが、どのような位置づけとして今後の活躍が期待できるか、詳しくご説明していきましょう。

 

クリスティーズについて

クリスティーズNFTアートのプラットフォームを開設!大手オークションハウスが目指すことは?クリスティーズとNFTの関わりが世界的に話題になっていますが、NFTコンテンツは固定価格の販売とオークション形式がありますので、クリスティーズのような本格的なオークションハウスの参入はコレクター以外も気になりますよね。

それほど注目されるクリスティーズとはどのようなものか、まず概要からご説明します。

 

クリスティーズとは?

クリスティーズは、世界中に知られているオークションハウス、競売会社のことです。こちらでオークションに出されるものはどれも高価で、一般の人には手が出せないものばかりというイメージがありますよね。

クリスティーズの著名なオークションにはレンブラント、ピカソ、ゴッホなどの名画やダイアナ妃やマリリン・モンローなど、歴史上の人物や著名人の個人財産が競売に出されています。

2006年にはアメリカCBSパラマウントのテレビスタジオが、スタートレックのアイテムを1000点オークションにかけたことも話題に。日本のアートでは「伝運慶の木造大日如来坐像」が当時約14億3千万円で落札され、日本古美術最高額の取引となり話題になりました。

 

歴史について

クリスティーズは1766年12月にジェームズ・クリスティーという美術商によりイギリス首都、ロンドンで設立。かつては公開会社であったクリスティーズですが、1973年~1999年まではロンドン証券取引所に上場。

それ以降、ケリング会長のフランソワ・アンリ・ピノー氏が投資する会社に買収されています。同じく世界的に有名なオークションハウスのサザビーズがありますが、収益で比較するとクリスティーズが世界で最も規模が大きいオークションハウスといえます。

 

オークション参加方法について

話題性のあるものがよくオークションに登場していますが、クリスティーズに参加したいと考えている人もいるでしょう。オークションに参加するには事前の会員登録が必要で、写真付き身分証明書とクレジットカードが必要です。

出品作品はオークションが開催されるごとに発行されるカタログを見る、またはインターネットで確認することもできます。実際にオークションに参加する場合は、資金力の確認として銀行口座残高がわかるものを提出し、身分確認をして会場で番号札の場ドルを受け取ります。

オンラインのライブオークションに参加する場合は、当日24時間前に参加登録をして、オークション開始15分前から閲覧が可能になります。

 

クリスティーズNFTアートの最新ニュース!

クリスティーズNFTアートのプラットフォームを開設!大手オークションハウスが目指すことは?クリスティーズではNFTアートの取引を数々成功させていますが、今とても話題になっているのは、新たに始まるNFTプラットフォームの実施です。

 

オンチェーン・オークション・プラットフォームについて

クリスティーズがニュースを賑わせているのは、NFTアートに特化した専用プラットフォームを開設したため。大手のオークションハウスであるクリスティーズがNFTに関心を寄せていることは、市場価値をさらに高める材料にもなりそうです。

このニュースの内容は、クリスティーズがオークション全てのプロセスをイーサリアムのブロックチェーンで完結させる「オンチェーン・オークション・プラットフォーム」を実施するとのこと。

名前は「クリスティーズ3.0(Christie’s 3.0)」で、NFT発行プラットフォームのManifoldとブロックチェーンデータ企業のチェイナリシス、メタバース開発会社のSpatialの共同により構築されています。

 

目的は?

クリスティーズがNFTアート専用のプラットフォームを開設した理由は、若い新進アーティストをサポートし、国際的デジタルな市場を目指すためと声明を発表しているように、アートの新時代の土台作りを担っているともいえるでしょう。

オークションは富裕層のマネーロンダリングとして使われてしまうこともありますが、このプラットフォームの開設により、オークションのビギナーも慣れている人も安心して取引ができるようになります。

 

オークション第1弾の概要

クリスティーズNFTプラットフォーム「「クリスティーズ3.0(Christie’s 3.0)」の第1弾は、18歳のダイアナ・シンクレというビジュアルアーティストの9個のNFTアート。

入札期間は9月28日~10月11日です。クリスティーズのNFTアートに特化したオンチェーン・オークション・プラットフォームは、イーサリアムが基盤になっており全ての取引はオンチェーン。

決済通貨はイーサで入札するには、コインベースなどのデジタルウォレットやメタマスクの接続が必要になります。

 

クリスティーズとNFTの関係性について

クリスティーズNFTアートのプラットフォームを開設!大手オークションハウスが目指すことは?オークションハウスは、NFTアートの取引が盛んに今後も行われると考えられますが、クリスティーズとNFTはどのような関係があるのか、すでに実施している動きについてご紹介しましょう。

 

web3のファンドを発表

最新テクノロジー企業への投資ファンドを行う「クリスティーズベンチャー」を設立したニュースは、2022年7月18日のこと。大手オークションハウスのクリスティーズは、NFTアートなどを投資目的で保有する人が増える背景をふまえ、アート関連の金融商品とソリューション、アート消費を便利にすることなどを目的とし、独自の投資ファンドを設立しています。

このチャンスを活かしweb3の発展をスピードアップさせることや、アート品の展示や販売など、クリスティーズ自体の存在感を高めることも目的です。すでに投資を行ったのは「レイヤーゼロラボ(LayerZero Labs)」という企業。

マルチチェーンプロトコル開発を行う企業で、オムニチェエーン相互運用プロトコルを開発することでも知られています。

 

「EVERYDAYS:THE FIRST 5,000 DAYS」の落札

NFTアートの話題として未だに注目されるのは、約75億円という価格で落札された「EVERYDAYS:THE FIRST 5,000 DAYS」というコンテンツ。

オークションが行われたクリスティーズもメディアの中心となり、「Metapurse」の創設者・Metakovan(メタコバン)が落札者であることも明らかになっています。

これだけ高額のオークション落札額になったのも、クリスティーズという場所も関係しているかもしれません。この作品は、13年間の歳月をかけて制作した5000枚の写真をコラージュしたもの。

オークションに出品するために特別に作られたもので、オークション市場でも価値のあるアートとして認められたことになりますね。

 

OpenSeaと共同でオークション

最大規模のNFTマーケットプレイスとして知られているOpenSeaとクリスティーズは、2021年にすでに共同でオークションを実施しています。

イーサリアムのブロックチェーンを介し、クリスティーズのノア・デイヴィス氏と「nft now」というweb関連企業がキューレーションしたNFT作品が展示。

この時には有名人のアートなども登場し、かなり話題を呼んでいました。すでにNFTアート界では、クリスティーズが取引の場所として注目され、高値のついた作品も続々登場しているようです。

 

まとめ

クリスティーズとNFTはさらに強力にコラボし、専用のプラットフォームが開設されることで、もっとNFTアートも注目されるようになるでしょう。

一般的なオークションとは違い、かなりハードルの高さを感じてしまうかもしれませんが、そんな時はNFTマーケットプレイスで手軽に購入できるオークション作品からチェックしてみることもオススメです。

 

☆こちらの記事も読んでみてくださいね!

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