ステーブルコインとはなにか?仕組みや種類など重要なポイントを紹介!

仮想通貨資産運用

ステーブルコインとはどのようなものか、仮想通貨を始めるとよく聞くようになる言葉なので、正しく理解しておくとさらに取引が楽しくなるはずです。わからない用語がたくさん出てくる仮想通貨ですが、今回は「ステーブルコイン」とは何か、種類や仕組みなどについてわかりやすくご解説していきますのでぜひ参考にしてくださいね。

 

ステーブルコインについて

ステーブルコインとはなにか?仕組みや種類など重要なポイントを紹介!ステーブルコインの元年と呼ばれた2020年。取引額が急増した年もあり、今現在もとても注目されています。ではどのような特徴があるのか、ステーブルコインをポイントごとにご解説していきましょう。

 

ステーブルコインとは?

ステーブルコインは、ブロックチェーン技術を使い分散台帳に記録される数値で、既存の金融システムに依存しないことが特徴です。取引価格の安定を目的にした通貨で、金や米ドルなどの資産と連動するように設計された仮想通貨のこと。

ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は価格変動がとても大きく、過去にも暴落や高騰を繰り返していますよね。そのような特徴がある仮想通貨は、投機的な目的で保有する人が多く、日常的な決済手段や資産保有としては不足する部分も。

そんな課題をなくし、法定通貨に紐づけしたものがステーブルコインです。

 

ビットコインとの違いについて

同じ仮想通貨でも、ステーブルコインとは法定通貨に紐づけされていますので、ビットコインのように中央管理者が存在しないものは、価格安定はとても難しく実用性がないことがデメリット。

ビットコインは裏付け資産がないため、価格変動を想定したうえで保有する必要があります。

 

将来性はあるか?

ステーブルコインの特徴は、他の仮想通貨よりも安定性が期待できる点が最大の魅力で、将来性もあるといえるでしょう。ただしシステムとして完全ではないことも考慮して、必ずしも安心とは言いきれないことは、他の仮想通貨にも共通する部分です。

過去にはステーブルコインのテラUSDが暴落したこともありますので、今後も似たような事態が起こることは想定したほうが無難かもしれません。

仮想通貨の暴落を受けて世界中で規制強化が強まっていますので、環境が整えばステーブルコインの安全性も強化されると期待してもよいでしょう。

 

仕組みについて

ステーブルコインとは、ビットコインと同じくブロックチェーン技術を使って発行されている仮想通貨で、ブロックチェーン上は現実の銀行のような金融システムはありません。

分散台帳にデータを記載してシステムを形成しており、買い手と売り手がやりとりをすることで価値が上下することが基本的な仕組みです。ビットコインのような仮想通貨は、国家が保証しているお金ではありませんので、価格は不安定。

しかしステーブルコインはドルと交換が可能になる、売りと買いのバランスを整えるために取引者を導入する仕組みがあるなど、価格変動が少ないことが特徴です。

 

ステーブルコインの4つの分類について

ステーブルコインとはなにか?仕組みや種類など重要なポイントを紹介!ステーブルコインは、大きく分けると4つのタイプに分類されます。基本となるのは裏付け資産の有無で担保方法により分けることで、それぞれの通貨の特徴が見えてくるでしょう。

 

法定通貨担保型

現在市場に流通しているステーブルコインのほとんどが法定通貨担保型。法定通貨とは日本円や米ドルなどの通貨のことで、これらの法定通貨を担保にして発行するステーブルコインのことです。

法定通貨担保型を発行する運営主体や企業は、そのステーブルコインを同額の法定通貨を保持していることが前提に。万が一ステーブルコインの価値がなくなる事態が起こっても、同額の法定通貨があるので、それを担保にして通貨の信用を維持することが仕組みです。

米ドルを担保にしているステーブルコインなら、仮想通貨1通貨が1ドルの価値になるということです。

 

仮想通貨担保型

日本円や米ドルなどの法定通貨を担保にするステーブルコインのように、仮想通貨を担保にしているのは仮想通貨担保型。イーサリアムなどのメジャーな仮想通貨が担保になっているので、その価値がなくならない限り信用できるという感覚です。

もし担保の仮想通貨自体、ボラティリティが高いとステーブルコインとしての価格は安定性を維持しにくくなりますので、現在ではあまり仮想通貨担保型のステーブルコインは採用されていません。

ただし仮想通貨担保型は、法定通貨のような中央集権的な特徴はなく、分散型の性質があることは魅力になるでしょう。

 

無担保型

無担保型は担保がないステーブルコインで、アルゴリズムで通貨を成立させる方式。発行主体が需要と供給のバランスをとり、もし買いが多くなったら売るシステムを取り入れるなど、できる限り価格の変動幅を縮小することが特徴です。

過去に暴落したテラUSDも無担保型。詳しい知識がない人にはあまりオススメではありません。

 

商品担保型

商品の価値を担保にしているものが商品担保型です。たとえば「金」は世界経済に左右されず価値を維持できる特徴がありますので、このような商品と連動させてコインの価値を安定させることが可能です。

しかし通貨を発行するためには、それなりの商品保有は必要になりますので、担保になる商品内容や保有量はチェックしておきたいポイントになるでしょう。

 

ステーブルコインの主な種類について

ステーブルコインとはなにか?仕組みや種類など重要なポイントを紹介!では市場に流通している主なステーブルコインの種類についてご紹介していきますので、購入対象になるかどうか特徴を比較してみてくださいね。

 

TrueUSD(TUSD)

米ドルと連動しているTrueUSD(TUSD)は運営元がTrustToken社で、単位は1ドルが1TUSDとなります。わかりやすい仕組みとしては、TrueUSD(TUSD)は日本円と国債のような関係があること。

国債は日本円そのものではありませんが、同額の日本円に換算してもらうことが可能です。これと同じくTrueUSD(TUSD)も米ドルになり、借用証書に相当するものとして保有することが可能です。

 

JPYC(JPY Coin)

日本円のステーブルコインのJPYC(JPY Coin)は、ERC20規格で日本初。イーサリアム規格のブロックチェーンを採用し、決済や運用で利用することを目的としています。

メタマスクなどの二次流通で購入が可能。楽天のVISAカードなども利用拡大をしていますので、今後も大手企業から出資される可能性はあるでしょう。またJPYC(JPY Coin)はインセンティブ提供プログラムを実施しており、提供量と提供期間に応じて報酬を受けることができる点も特徴です。

 

ダイ(DAI)

ダイ(DAI)は、DeFiプロジェクトMakerDAOで使える仮想通貨のひとつで、ガバナンストークンとしての役割も持っています。米ドルに連動し、NFTのプラットフォームでは購入する際の決済方法にもなっていますので、今とても注目されているステーブルコインといえるでしょう。

法定通貨のように決済や送金のシーンで使うことも多く、価格は安定的に推移していることも特徴。ステーブルコインでありながらも非中央集権的な構造がありますので、誰でも発行が可能です。

 

Binance USD(BUSD)

大手仮想通貨取引所のバイナンスが提携して発行している米ドルと連動しているステーブルコイン。ドルと同等の価値があり、バイナンスではBinance USD(BUSD)を売却して他の仮想通貨を購入することもできます。

またニューヨーク州の承認と規制によりユーザー保護がされているため、安全性の裏付けができるといえますね。

 

まとめ

ステーブルコインとは、他の仮想通貨よりも信頼できる特徴が色々とあります。しかし完全に利益を得られるとは限りませんので、リスクについては理解したうえで保有することも検討してみてはいかがでしょうか。

 

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