イーサリアムの将来性は、NFTに興味がある人にとってかなり気になるはずですが、今後大きな価格上昇の可能性は誰でも期待しているでしょう。
今人気のNFTは、イーサリアムなしではできないほどの大切な関係がありますので、今回はイーサリアムの将来性や、仮想通貨の種類を選ぶ判断基準について徹底解説していきます。
イーサリアムについて
イーサリアムは、暗号資産の中ではビットコインに並ぶ知名度を誇っています。将来性を考えるためにもまずはイーサリアムとは何か、概要について詳しくご説明していきましょう。
イーサリアムとは?
仮想通貨は種類がたくさんあり、有名なものから名前を聞いたことがないものまで多種多様です。イーサリアムはロシア系カナダ人のビタリック・ブリテン氏が開発した仮想通貨で、スマートコントラクト機能を持つ分散型アプリケーションプラットフォームであることが特徴です。
スマートコントラクトというのは、設定されているルールに従い、ブロックチェーンでの取引、またはブロックチェーン内の情報を作動させるシステムのこと。
仮想通貨で何かと話題を呼ぶビットコインには、スマートコントラクトは備わっていないため、その点イーサリアムは独自の魅力があるといえます。
近年急成長が目立つ分散型金融(DeFi)やNFT分野でもこのブロックチェーンが利用されているため、さらに注目度が集まっているのです。仮想通貨時価総額では、1位のビットコインに次ぐほど。イーサリアムのブロックチェーンで使用される通貨は「Ether(イーサ)」と呼ばれています。
改ざんが難しいことが特徴
イーサリアムが注目される理由は、スマートコントラクト機能を備えているからですが、もっと具体的にその魅力を説明すると、イーサリアムは一人の力では改ざんが不可能な点。
ブロックチェーンはあらゆるコンピュータで管理されていますので、もし一人がデータの改ざんをしようとしても拒否される確率が高く、必然的に改ざんはできないということ。
イーサリアムは契約内容に関するトラブルリスクを小さくし、あらゆるプロジェクトにも活用できます。
NFTとの関係について
NFTアートが数十億円の高値で落札されたり、芸能人が作ったアートが注目されたり、今トレンドになっているNFT。コンテンツは唯一無二の価値があることから、投資家から見ても今後の動向は気になるところでしょう。
NFTのデジタル資産は、ブロックチェーン上で記録・管理され、改ざんできないようトレーアビリティなどの技術も活用されています。イーサリアムとの関係ですが、NFTはイーサリアムのブロックチェーンで取引されることが多く、通貨のETHをよく使います。
またイーサリアムの特徴であるスマートコントラクトは、データ改ざんが不可能になる点がメリットで、NFT市場はイーサリアムとの相性がよく市場も好調な伸びを見せています。
ガス代について
NFT取引を行う際に理解しておきたいのは、イーサリアムの「ガス代」がかかること。ガス代はイーサリアムのブロックチェーンを使用する際に発生する手数料のことです。
初めて出品したり、作品のオファーを受ける、イーサリアムの交換、価格設定されたコンテンツを購入したりする時などにガス代がかかります。ガス代は処理速度がかかるほど高くなりますし、NFT市場が拡大し取引量が増えれば、それだけデータ処理件数も多くなりガス代が高騰する可能性もあります。
イーサリアムの目下の課題でもあるガス代は、改善案が検討され、アップデートにより下がる可能性もあるといわれていまので、今後の動きに注目したいですね。
イーサリアムの将来性について
NFTが投資スタイルとして人気なのは、コンテンツが注目されて価格が上昇するだけでなく、取引で使用するイーサリアムの価値が変動していることも理由です。
外貨で買い物するように、為替相場が有利な時に売買を進めれば、その商品価値プラス為替利益も手にすることができるのと似ていますね。ではNFTでも注目されているイーサリアムについて、今後価格が上昇するといわれる要素をご説明していきましょう。
ブロックチェーン上のアプリケーション開発が進む
イーサリアムを活用する分散型アプリケーションは、現在多くのプロジェクトで開発が進んでいるので、将来性としても今後は利用できるプラットフォームは増加が予想されます。
すると自然と市場価格も高くなり、イーサリアムの価格上昇は期待されるでしょう。まだまだ伸び代があるイーサリアム。将来性を期待して、今保有を検討している人は多いようです。
アップデートのフェーズ0がスタート
Pow(プルーフオブワーク)というアルゴリズムが現在採用されているイーサリアム。2020年12月「イーサリアム2.0」へのアップデートフェーズ0がスタートしています。
内容はコンセンサスアルゴリズムの変更で、アップデートが最終的に完了するとPoS(プルーフオブステーク)へ移行するとのこと。アップデートは延期が続き、2022年内に完了できるかどうか明確にはなっていませんが、いずれイーサ2.0に移行したら価格上昇は期待されるでしょう。
ETFの承認の可能性
ETFは上場投資信託のことで、イーサリアムETFが承認されると大きな価格上昇の可能性もあります。現在承認しているのは、カナダ・ブラジル・オーストラリア。
アメリカではビットコインETFが2021年10月に承認されていますので、次はイーサリアムではないかと専門家も見ています。ETF承認がされると機関投資家や個人投資家がポートフォリオに組み入れると見られ、イーサリアムへのポジティブな動きが期待されます。
かつてETFが金市場に登場し、金の価格が上昇したこともあるので、世界が注目するアメリカ市場の動き次第ではイーサリアムの将来性は無限大になる可能性も考えられますね。
webbotの価格予想は上昇
「webbot」というAIの情報収集分析プログラムによると、イーサリアムの将来は順調で価格予想は上昇するとしています。あくまでも大衆心理をベースにした分析結果で、掲示板やSNSなどの言語を解析して認識する背景があることは理解しておきたいですね。
しかし客観的に人々の関心などをアルゴリズムで測定処理し数値化しているので、全く根拠がない分析ともいえません。あくまでも参考にしたい情報ですが、多くの人がイーサリアムに興味を持っていることはAIも認識しているのでしょう。
NFTの仮想通貨はイーサリアムだけ?
NFT取引でイーサリアムは重要な鍵を握っていますが、NFTにおける仮想通貨選びのポイントについて見ていきましょう。
色々な仮想通貨が活用されている
イーサリアムはNFTでメインの存在になっている仮想通貨ですが、これ以外にもたくさんあります。たとえばオンラインゲームで使うエンジンコイン。NFTアイテムの取引でも盛んに使われています。イーサリアムやビットコインの弱点を解消したテゾス、スポーツクラブとファンをつなぐチリーズなど、個性のある仮想通貨もたくさん登場しています。
NFT銘柄の選び方
イーサリアムのブロックチェーンでしか取引できないNFTコンテンツもありますが、選ぶ場合はそれぞれの特徴を調べて、できるだけ将来性が期待できるものに投資することがオススメです。
NFTのゲームに興味があるなら、それに特化したものを選択したほうがよいでしょう。どの銘柄も将来性は期待できるかもしれませんが、裏づけするためにもチャートを短期と長期で確認して、価格が上昇しているかチェックしておきましょう。
まとめ
イーサリアムの将来性は、専門家も価格上昇について前向きに考えているようです。NFT取引はあらゆる要素を持っていますので、この機会に仮想通貨の動向もじっくり学べるかもしれません。