神社のお守りもNFTに!千葉県の神社が開発した新時代のデジタルお守りの特徴は?

NFTニュース

神社のお守りは、交通安全や学業祈願など、色々なお願いを成就させるために持っている人は多いでしょう。お守りは神社の寺院の社務所で手に入れることが一般的ですが、これからはお守りもデジタルデータになるようです。

そこで今回はとても注目されている、NFTの神社のお守りについてご紹介しましょう。

 

日本初の「お守りNFT」の登場!

神社のお守りもNFTに!千葉県の神社が開発した新時代のデジタルお守りの特徴は?何かとメディアを賑わせているNFTですが、今話題を集めているのは日本初の「お守りNFT」が発売されたニュースです。新時代のお守りになるのか、気になるニュースの概要をご紹介しましょう。

 

千葉県検見川神社の「お守りNFT」とは?

アートやイラスト、音楽などのNFTはもう当たり前の存在になりつつあり、どんどん新しいものがNFT化され、連日ニュースで取り上げられています。お守りは厄除けや招福など、人の願いを形にした縁起物で日本文化のひとつともいえます。

小さな袋に入った各神社や寺院のお守りは、バッグに携帯したり車に飾ったり、色々なシーンで見かけますよね。そのお守りがなんと日本初の「NFT」として、2022年7月29日から千葉県千葉市の検見川神社で発売に。

お守りをNFT化して頒布するという取り組みです。開発したのは古事記projectで、メタバースやNFTを活用し収益源を模索するというもの。神社の授与品であるお守りがNFTになるというのは衝撃的なニュースですね。

 

お守りNFTの概要

検見川神社のお守りNFTというのは、一般的なお守りと同じく、きちんと祈祷してご利益があるもの。通常1年でご利益が切れるといわれるお守りですが、普通なら授かった神社に返納してお焚き上げをしてもらう流れになっています。

お守りNFTは1年経過すると、自動的にお焚き上げ(バーン)される設計になっていることが特徴。「バーン」とは該当するNFTを消滅させることで、お守りNFTも現実的なお守りに近い扱い方にすることで、さらに身近に感じるよう設計されています。

この神社のお守りNFTはバーンされた後に消滅してしまいますが、お焚き上げした灰の中から新しいNFTに変化する可能性も。違った形で1年後も楽しめるNFTなので、ちょっとした期待感もありますね。

 

お守りをNFT化した理由

なんでもNFT化される今、お守りまでNFTになることについて、多少衝撃を受ける人もいるでしょう。なぜお守りNFTの発売に至ったのかという経緯ですが、日本独特の神社や寺院の文化、経営実情は90%が厳しい状況といわれていることも関係している様子。

中には何社も掛け持ちする神主がいるとされ、副業を営む方も少ないとのこと。さらに管理者がいない無人神社も存在します。検見川神社も将来的に増収することを期待して、古事記projectと共同で開発することを決定。

もともと検見川神社は遠方の方や諸事情により直接お参りができない人に向けて授与品をオンライン販売していましたので、さらにバーチャルなお守りを発売することで、より多くの人に頒布することを可能にしています。

 

古事記projectとは?

検見川神社と共同でお守りNFTプロジェクトを構築した「古事記project」というのは、最古の歴史書と呼ばれる「古事記」の登場人物や、神々がキャラになったエンターテイメント、音楽や舞台、VR作品など、あらゆるコンテンツで展開しているプロジェクトです。

また古事記projectでは地域活性プロジェクトも行っており、行政や自治体、地域団体と連携しながらそれぞれの特徴を活かした企画も。そのような地域活動の一環として、今回ニュースで話題になっている検見川神社のお守りNFTのプロジェクトも手掛けた背景があります。

 

お守りNFTの購入方法

「検見川神社お守りNFT」のサイトから購入できます。この際に仮想通貨ウォレットのメタマスクと接続していないと閲覧できないのでご注意くださいね。

購入するにはイーサリアムが必要になるので、事前に仮想通貨取引所の開設を行い、イーサリアムを準備しておきましょう。

 

お守りNFTは10種類

検見川神社のお守りNFTの種類は、全部で10種類。「商売繁盛・恋愛成就・開運厄除・家内安全・合格祈願・必勝祈願・健康御守」などの通常のお守りもあります。

さらにさまざまな詐欺から資産を守る「詐欺除御守」や、コレクションのフロアプライスが下落しないよう願う「フロアプライス下落除」、ウォレットの安全祈願「ウォレット安全守」など、独自のお守りNFTを展開しています。

 

プレゼントもできる?

現物のお守りだと、現地まで買いに行くかオンラインで購入して送付する手間があります。しかしお守りNFTなら、バーチャルで遠方の家族や友人など、相手がメタマスクを持っていればプレゼントが可能。郵送の手間はなく、数分で送れることもお守りNFTの魅力になりますね。

 

今後の予定について

検見川神社では「御朱印NFT」や、2022年12月には「ご奉納NFT」も発売予定です。将来的な計画ではメタバース上に神社を設置して、ご奉納NFTを購入した人がメタバース神社に自分の名前を刻む鳥居や灯篭などを設置するとのこと。

普段神社にお参りする習慣がない人も、違った空間で身近に神社や寺院とつながることができそうですね。

 

デジタル御朱印も人気!

神社のお守りもNFTに!千葉県の神社が開発した新時代のデジタルお守りの特徴は?神社のお守りは検見川神社は日本初の試みですが、すでに御朱印をデジタルデータで発行している場所はいくつかあるようです。とてもユニークなNFT御朱印のニュースもありますので、合わせてチェックしておきましょう。

 

三重県明和町の神社のプロジェクト

三重県明和町にある竹神社では、参拝証明はNFTを活用したデジタル御朱印として配布を開始しています。目的は地域活性化で、NFT御朱印の配布により新たな観光需要を生み出すこと。

すでに今年3月からデジタル御朱印の配布は実証実験が行われていましたが、スムーズな配布システムが確立され、8月より正式な配布が決定となりました。

 

NFT御朱印の特徴について

竹神社の御朱印は、cryptoGamesが提供するNFT配布ソリューション「NFT Airdrop」を使い発行。博報堂行動デザイン研究所がデザインした花手水をモチーフにした御朱印は、カラフルなバリエーションで用意されています。

配布期間は2023年7月、土日と満月の日までとなっており、竹神社の社務所で申し込んだ人にQRコードをスマホで読み込んでもらい、専用ページから受け取るという流れ。

参拝した証拠を唯一無二の価値があるNFTとして残せ、さらに毎月絵柄が変わる全12種類というラインナップも、神社に頻繁に参拝するきっかけになりそうです。

 

入手の手順について

竹神社の御朱印は、スマホやTwitter、Googleなどのアカウントが必要です。古い機種の端末では対応できないこともあるのでご注意くださいね。御朱印は神社でもらったQRコードを読み取り、NFTStudioのホームページにアクセスしてログイン。

ウォレットをすでに持っている人は「Get Free NFT」ボタンから進み、持っていない人はウォレットの準備も事前にしておきましょう。詳しい受け取りのマニュアルは、専用のページでも確認することができます。

 

横須賀の金剛山長寿院大御堂浄楽寺の御朱印NFT

NFT技術を活用した御朱印NFTは、横須賀の金剛山勝長寿院大御堂浄楽寺でも発行されています。6種の御朱印を各種限定で48枚のNFTとして発行。

授与はNFTマーケットプレイスのOpenSeaで購入可能です。NFTコンテンツは二次流通されることも多く、将来的には神社のお守りや御朱印などのNFTも高値で取引されることがあるかもしれません。

 

まとめ

神社のお守りNFTは新時代のスタイルといえますが、世界にひとつだけの価値を持つことで、さらに神社とのつながりも強化されるかもしれません。

遠方で行けない神社のお守りも、これからはバーチャルで手に入れられるため、安全にNFT取引を成功させるためにもひとつ持っていたいアイテムになりそうです。

 

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