NFTの転売ビジネスは、ロイヤリティが獲得できることが魅力のひとつです。近年人気がある転売ビジネスは、新時代のNFT市場も参入しさらに活気づいています。
そこで今回は、少し気になるNFT転売のロイヤリティについて詳しくご解説していきましょう。
NFTのロイヤリティについて
NFTにおかれる「ロイヤリティ」という言葉は、最近よく耳にすることがありますが、一体どのような意味があるのか早速ご解説していきましょう。
ロイヤリティとは何か
NFTアートなどのコンテンツを購入して転売する副業が最近とても注目されていますが、その際によく聞かれる言葉が「ロイヤリティ」です。これはNFTアイテムが売却された時に制作者(クリエイター)がもらえるお金で、使用料のような意味があります。
一般的なロイヤリティの例として、フランチャイズの加盟店が大本の企業に商標権や特許権として支払う料金がありますよね。画像や音楽などもロイヤリティを著作権者に支払うことがよくあるので、なんとなくイメージできるかもしれません。
NFTの場合も同じく、著作権を持つクリエイターにロイヤリティが入る仕組みがあります。
NFT転売のロイヤリティについて
一般的な作品は、一度売れると制作者にはそれ以降お金が入ることはありませんが、NFTの場合はクリエイターの手を離れたコンテンツは、転売されるたびにクリエイターにロイヤリティとして数パーセントが入る仕組みがあります。
このお金は転売時だけでなく、最初の購入者が買った時にもかかっていますので、何度も売買される作品はそれだけロイヤリティもたくさん手に入ることが特徴です。
ロイヤリティの相場について
ロイヤリティはNFTを出品する際にクリエイターが設定しています。ロイヤリティの相場はまだきちんと形成されていないため、個人レベルの判断で設定されていることもよくあります。
今時点では、NFTのロイヤリティ相場は5~10%が多い傾向に。たとえばコンテンツの販売価格を1イーサリアムでロイヤリティを5%で設定した場合、購入した人が支払う金額は1.05イーサリアムということになります。
実際にはクリエイターに全額入ることはなく、NFTマーケットプレイスの手数料が2%前後かかりますので、ロイヤリティがあっても販売価格よりも少ない額になることもあるでしょう。
転売する人にメリットはあるか?
ロイヤリティはクリエイターがもらうものなので、転売する人にはメリットはないかもしれませんが、NFT転売ビジネスが注目されているのは高い利益が期待できるため。
ではこれから転売の副業などを始めたいと考えている人に知ってほしいメリットについて、詳しい内容をご説明していきます。
急成長の市場なので期待できる
NFT市場は、アートだけを見ても市場規模が数億円で、現在どんどん成長しています。将来的な市場予測も世界的には数兆円ともいわれるため、今が旬ともいえるかもしれません。
将来値上がりが期待できるNFT。先行者のほうが収益を出せる可能性はあるのです。
転売者は制作する手間がない
NFT転売はロイヤリティがあるので、クリエイターにとっては魅力的なことですが、転売者にとっては転売時だけが利益を出すチャンスです。それだけではあまり魅力を感じられない人もいるかもしれませんが、転売はコンテンツを仕入れて販売するだけなので、制作する手間が省けることはメリットですね。
誰でもヒット作品を作れるわけではありませんし、デジタルコンテンツを作るためのプログラムやスキルを勉強するのは少し手間に感じます。その点転売者は作る手間がなく、それぞれの作品の価値や魅力を見極めることが重要なのです。
インフルエンサーなら有利に!
クリエイティブなことが好きでも、必ずしも売れるコンテンツが作れるとは限りません。その場合、制作側から転売者になることが可能なので、無理に苦手を克服する必要もないでしょう。
またインフルエンサーのように拡散できる状況があると、尚更転売ビジネスは活気づきますので、事前にSNS活動で基盤を作っておくこともできますね。
クリエイターの応援目的で購入したコンテンツを自身のツイッターに投稿すれば、それだけで宣伝効果にもつながり、拡散後に高値で転売が可能になるかもしれません。
資金に合わせた利益収入が可能
NFT転売は、ロイヤリティがもらえない転売者にとって一番の魅力になるのは、安く仕入れて高く売るというシンプルなビジネス構造です。大きな利益を得るためには、数千円のコンテンツよりももっと高額なもののほうが利益は増えます。
大きく稼ぎたい人、初心者なので少額で転売を始めたいなど、あらゆる人にとってチャンスがあり、自由に使える資金額によって取引するコンテンツを選ぶことが可能です。
ロイヤリティの設定方法について
ロイヤリティは販売したら勝手に入ってくるものではなく、マーケットプレイスによっても対処方法が異なります。そこでロイヤリティに対応している「OpenSea」「Foundation」「Rarible」の3つのマーケットプレイスのロイヤリティ設定についてご解説しましょう。
OpenSea
OpenSeaはロイヤリティの設定が無料な点が人気。設置はまずNFTを管理する場所のCollectionを作ります。この中に作ったコンテンツを保管してトップ画面にアクセス。
Collectionは自分のお店のような存在なので、ロゴイメージや名前、バナーの設定などもきちんとやっておきましょう。ロイヤリティの設定はCollectionの下の「Royalties」という箇所に進み、自由に設定ができますが、最大10%となっていますのでご注意ください。
設定はこれだけなので、次はそのまま出品して購入者が出てくるのを待つだけです。
Foundation
NFTマーケットプレイスで最近人気が急上昇している画像や動画アートなどを取り扱うFoundation。二次流通機能が本格的に稼働し、クリエイターも転売者も色々なメリットがあります。
こちらのコンテンツは一点ものが多く、クリエイターは招待制になっていることが特徴。招待枠は売買しないと増えないので、かなり希少価値があるといえます。
ロイヤリティの設定は、出品の際に画面の指示に従って入力するだけ。扱うコンテンツは値段が高めのものが多く、海外の投資家も多いので高く売れる期待感も抜群です。
Rarible
OpenSeaに次いで人気があるRaribleは、独自の「RARI」というガバナンストークンを発行していることが特徴。クリエイターにとって嬉しいのは、ガス代を購入者が支払うシステムなので負担が軽くなります。
ロイヤリティの設定は標準なら10%。自由に設定できるので、将来的に期待できる作品なら転売されるごとに半永久的にロイヤリティを獲得できるかもしれません。
ただし規格はオンチェーンとなっていることは理解しておきましょう。さらにRaribleは独自のトークンを保有できるので、メルカリなどで転売しても、手数料などを除いた残り全額は出品者のものになることも魅力ですね。
注意点について
NFT売買でロイヤリティがもらえることは、クリエイターがさらに質のよいコンテンツを作成し、転売者にとっても売れやすくなるよい関係になります。
ただし注意したいことは、容易にロイヤリティを設定せず相場や目安を理解しておくことが必要です。あまり高いロイヤリティだと購入者が抵抗を感じることもありますし、二次販売で不利になるリスクもあります。
まとめ
NFT売買は、ロイヤリティに対応するマーケットプレイスなら転売目的で作品を探している人にとってもあらゆるコンテンツが見つかるかもしれません。
ロイヤリティがつくほどの質であるという証明になりますので、ビジネスの武器として意識してみるとよいでしょう。