NFTの購入に興味があっても挑戦したことがない人は多いですよね。メディアでは連日NFTに関するニュースが取り上げられていますが、話題になっているのに洋服や食べ物のトレンドのように、一気に普及しにくい部分があるようです。
そこで今回は、NFTを購入しない人のよくある理由についてご紹介していきましょう。
NFTを購入しない理由について
NFTアートやNFT音楽など、非現実的な価格で落札される話がよく聞かれますが、一見魅力的でもなかなかNFT購入をしないのは次のような理由が多いようです。
NFTの仕組みを理解できない
仮想通貨で買い物をする、デジタルアートのことなど、なんとなくしかNFTをイメージできない人は多いでしょう。そのため多額の資金を費やすにはリスクがありすぎてNFTを購入しない、または購入できない状態に。
今までのデジタルデータはコピーが容易にできたため、クリエイターや所有者にとってはさほど価値が感じられなかったこともあるでしょう。NFTとはブロックチェーン上で発行されるデジタルデータのことで、偽造不可で所有証明書つきであることが魅力。
同じものが存在しないため、NFTは唯一無二の価値を持つデジタルコンテンツということになります。
デジタルデータに資産価値を持たせるとあらゆるものが対象になり、音楽などのエンタメやイベントチケット、スポーツ、不動産、ゲームなど、あらゆるジャンルがNFT化されることになります。
現物があるわけではなく、あくまでもデジタルデータのNFT。革新的な手段で物が真価を発揮できることになります。
儲かる確約はない
NFTを購入したくても一歩踏み出せないのは、株やFXなどの投資と同じで必ず儲かる確約がないから。NFTは仮想通貨で決済する取引が多く、価格の上がり下がりにより価値が変動するリスクがあります。
資産運用が目的の場合は、投資に慣れていない人にはかなりの不安材料になるでしょう。しかしNFTは世界的にブームで、大手企業の参入や著名人が作品を販売するなど、かなり話題性があることは将来的に価格が上がる期待感にもつながるでしょう。
いきなり多額の資金を投入しなくても、NFTは安く購入できるものがたくさんありますので、リスクを抑えて始めることは可能なのです。
所有したいものがない
NFTを購入しない理由で意外と多いのは、所有したいものがないから。デジタルアートよりも現物の絵画のほうが趣はあると感じる人も多く、イラストや絵画をパソコンで見ることに納得できない場合もあるでしょう。
またNFTは、ゲーム内のアイテムやキャラクターも近年とても人気がありますが、ゲームをプレイしない人には興味が持てないですよね。NFTはアートがメインでしたが、最近はあらゆるものがNFTでデジタルデータ化されています。
ファッションブランドで販売するアイテムやコンサートチケット、自治体が地域活性化のために発行するNFTも増えています。NFTは毎日どんどん進化してジャンルも多彩になっていますので、今所有したいものがないと思っても、いずれ意外なNFTが人生を変えることもあるかもしれません。
偽物が出回っているから心配
NFTがあちこちで話題になっているため、最近は偽物のマーケットプレイスやデータを盗み取られるという被害が増えているとのこと。それだけ注目度が高いと考えられますが、やはり資産として所有する場合にハッカーなどの存在はとても気になりますよね。
デジタルデータに数億円の価値がつく世界なので、セキュリティがよほどしっかりしていないと購入したくないと思うのは当然です。また増加しているNFT関連の詐欺。
企業やクリエイターからダイレクトメッセージが来たように見せかけて送金させる手口もありますので、トラブルに巻き込まれないよう取引することはとても重要です。
このような危険を回避するために、NFTマーケットプレイスなどでも色々な対策を講じていますので、正当な取引やコンテンツなのかよく確認したり、不正アクセスがないよう信頼度の高い取引を選択したりしましょう。
購入方法が難しそう
NFTを購入しないのは、とても手順が複雑でネット通販のサイトのように好きな商品をクリックして決済するだけではないためです。最初に仮想通貨取引所の口座開設を行い、専用のウォレットに送金。
そしてNFTマーケットプレイスで購入するものを探すといういくつかの段階がありますので、確かに手間を感じる人はいるでしょう。最初にセットアップしてしまえば、NFTマーケットプレイスで欲しいものを探すだけでとても簡単です。
また仮想通貨に慣れていない人や所有していない人のために、クレジットカードで決済できるプラットフォームもあるので、それならいくつかの事前のステップは省いてNFTを購入することができるでしょう。
物理的に所有できないから
NFTを購入しない理由は、手元で触ったりして楽しむ現物ではないため。仮想通貨にも共通しますが、デジタルデータだと何かあった時に所有するものが消えそうで心配になりますよね。
お金は現金派という人なら、NFTアートなどはやはり非現実的すぎてピンとこないかもしれません。しかし最近はNFTアートをプリントアウトしたり、専用のデジタルフォトフレームでインテリアのように楽しんだりする方法もあります。
デバイスやパソコンだけが所有するNFTコンテンツを楽しむ方法ではなくなっていて、現物とコラボしたNFTもあります。
法的な規則で守られていない
NFT市場は急速にグローバルに展開している市場なので、法的な整備がまだ追いついていないところを懸念する人もいます。法的な所有権や著作権を巡ってトラブルになった場合、どのような過去の事例を参考にするのかもはっきりしていないでしょう。
このような不透明なところがあるため、法廷の論争が起こる可能性も。NFTアートは作った人が著作権を持ち、購入した人は所有権を保持することになります。
転売された時の収益からは、著作権を持つ人に一部が返還されるロイヤリティシステムもありますので、ビジネスとしてはしっかりした基盤も整ってきたといえるでしょう。
流行り物は様子を見てから購入したい
NFTを購入しないのは、普段から新商品など新しいものに飛びつかない習慣があるため。確かにNFTのように新時代のものは興味を持つところですが、実際に買うところまで進まないのは、どのようなジャンルの新商品にも共通すること。
様子をうかがって、本当に買うに値するものなのか慎重になるのは、人間心理として納得です。NFTも必ず購入しなければいけないものではありませんし、安心して購入できるまでは無理しないほうが無難でしょう。
最初にトライする場合は低価格のコンテンツから始めて、価格の変動などを少しチェックしてみるのもいいかもしれません。
安心して購入する2つのポイント
NFTに興味がある人は、次のポイントを意識して安全にリスクを最小限に抑えて取引しましょう。
信頼性のある国内NFTマーケットを利用する
海外のマーケットプレイスは利用者も多く、偽サイトが出回っていることもありますので、ビギナーには国内の信頼できるマーケットプレイスが安心です。
日本語対応でないと購入ミスもありますし、問い合わせ対応で手こずることもあるので、安心して使えるところを選びましょう。
適正価格を見極める
NFTコンテンツは高いというイメージを持っていると、適正価格以上でも購入してしまう可能性があります。売り手と買い手が合致すると成立する取引なので、金額に見合う価値があるか冷静に判断しましょう。クリエイター情報なども吟味して見極めることができます。
まとめ
NFTを購入しないのは、色々な疑問や不安があるから。慌てずに納得がいくまで情報収集して、リスクの少ない取引をすることをまずオススメします。
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