NFTドロップは、期間限定でNFTトークンを受け取ることができるので、関心がある人もいるでしょう。大手企業や個人のクリエイターなど、あらゆる人が開催していますが、今回は今話題を集めているベントレーのNFTドロップのニュースについてご紹介していきます。
NFTドロップについて
NFTドロップ、またはエアドロップと呼ばれることに興味があるけれど仕組みが理解できないという人に、NFTドロップの意味についてご解説していきましょう。
NFTドロップとは
通常エアドロップと呼ばれることもありますが、企業や仮想通貨取引所が資金調達を目的にして「トークン」を無料で配布するイベントのことです。
この場合は、一定の通貨を期間内に保有していると、その量に対して新しくトークンが無料配布されるというのが一般的な流れ。無料配布されるものがトークンからNFTに変わったものがNFTドロップ、またはNFTエアドロップと呼ばれるものです。
どのように開催されるか
NFTドロップは、TwitterなどのSNSを使い、開催内容や参加条件などが告知されます。または企業のホームページ、NFTマーケットプレイスなどでもエアドロップの情報が掲載されますので、最新ニュースなどは気にしておいたほうがいいかもしれません。
トークンの場合は、海外の取引所でエアドロップが開催されることが多いのですが、最近は国内取引所でも行われています。参加するためにはTwitterのフォローなど、提示された条件を満たすことが必要になりますので、気になるものを見つけた場合は内容を事前に確認しておきましょう。
NFTドロップをする理由
なぜ無料でトークンやNFTを配布するのかというと、受け取るユーザーは条件を満たすというハードルがあり、それは企業にとって広報目的になっている場合が多いためなのです。
企業の新商品の広告の打ち出し、口コミで注目度を集めるといった従来の方法もありますが、今はNFTや仮想通貨がトレンドになっているため、NFTドロップをしたほうが多種多様な人に認知してもらえる可能性があります。
エアドロップを宣伝した直後に上場する通貨もあるほど。また受け取った人にとっては、無料で入手できることは最大のメリットになりますよね。
ベントレーのNFTドロップとは？
今巷を騒がせているのは、「高級車ベントレー」が発表したNFTドロップについて。NFTの価値は企業の将来性も関係していますので、どのような内容で開催されるか、概要についてご紹介していきましょう。
ベントレーについて
車を購入する際に迷うこともあれば、人それぞれ好きなメーカーや気になる車種があることも。その中でも「ベントレー」は、手が出せない高級車というイメージがまず頭に浮かぶでしょう。
ベントレーは、スポーツカーや高級車を販売するイギリスの会社。ベントレー・モーターズは1919年にロンドンで設立され、1924年～1930年のル・マン24時間耐久レースで5回優勝した記録があります。
その結果により、モータースポーツ界で一躍名をあげ、高級車のメーカーとしてベントレーの地位が築かれた背景があるのです。ベントレーはロールス・ロイスに買収されて以降、レースからは手を引いていますが、ベントレーの名車はコンチネンタルGTをはじめ、車マニアの憧れに。
ベントレーの人気はラグジュアリーな内装が特徴で、自動車というよりも高級ホテルのようなゆったりした空間があります。スポーツカーレベルのスペックを兼ね備えている高級車で、性能的にはほぼ満足できることは間違いないでしょう。
ベントレーの将来は？
クラシックな高級車というイメージがあるベントレーですが、2030年までに全体の製品を完全電動化すると発表。ブランドのイメージを守りながらも、ビジネス戦略を進化させる計画があるようです。
新しいラグジュアリーブランドとして自動車マーケットを支えるために、ベントレーでは新しいパートナーシップやコミュニケーションチームを設立。自動車関連以外のマーケットでインフルエンサーやメディアを活用し、富裕層へアプローチするという予定です。
今後は自動車だけに限らず、慈善活動やラグジュアリー商品、家具やインテリアなども提供し、サステナブル建築も対象に。時代の流れと共に、ベントレーは生まれ変わっていくようです。
ベントレーのNFTドロップについて
NFTドロップを行っている企業は近年とても増えていますが、企業にとっては新時代のマーケティング戦略になっていることは間違いないようですね。
ベントレーが今後新たな市場にも参戦することはすでに発表されていますが、そのひとつとして、NFT市場でのデジタル提供も注目されています。そんなベントレーが先日発表したのが、2022年9月に実施する1回限りのNFTドロップ。
わずか208本という限定数で、サステナブルなNFTになるとのことです。この実施はベントレーNFT市場に初参戦となります。
208の意味とは？
NFTドロップの実施を発表したベントレーですが、その数が「208」で、少しキリのよくない数字になっている理由が気になりませんか。実はベントレーにとって208という数字は、コンチネンタルGTの最速スピードを表すもの。
さらに現代のベントレーデザインに多大な影響を与えたRタイプコンチネンタルの1952年の生産台数と同じであるため、208という数字には特別な意味があります。
NFTドロップされるものは、ベントレーが制作した「ユニークなアートワーク」としていますが、どのようなコンテンツ内容になるのか、ベントレーファン以外も今から楽しみですね。
NFTドロップを決めた理由
ベントレーがNFTドロップ実施を決定した背景には、今後ブロックチェーン技術の活用やメタバースアプリケーションの使用など、デジタルプラットフォームへ意欲的に取り組んでいることが関係しています。
今回のNFTドロップでオーナーシップを拡大することや、長期的なアプローチを強化することも理由のひとつ。ベントレーがNFT市場に参入することは、Web3空間への大切な一歩になると、取締役のファビー氏がコメントしています。
ランボルギーニも展開？！
ベントレーだけでなく、自動車メーカーのNFT参入ニュースはメディアを賑わせています。
ランボルギーニもNFTを発表
自動車メーカーのNFT市場への参入は注目が高まり、車技術も併せてあらゆる市場から期待されています。ランボルギーニは、イタリアを代表する高級車メーカー。
ベントレーの先を越し、2022年1月にNFTコレクション「Lamborghini NFT Space Time Memory」を発表しています。ランボルギーニのこのコレクションは、デジタルアートとスペースキーのペアで構成されているもの。
2020年、国際宇宙ステーションに送られたカーボンファイバーの一部が含まれていることが特徴です。
スペースキーがアートに
ランボルギーニのNFT特別プロジェクトは、スイスのクリエイター、ファビアン・エーファー氏とのコラボで作成した5点限定。スペースキーに複合素材を埋め込んだ物理アート「鍵」は、世界への入り口になるというコンセプトです。
スペースキーの中に刻印さているQRコードを読み込み、宇宙空間に描かれたコンテンツを表示するという仕組みになっています。このNFTはオークション形式なので、高値が期待されるでしょう。
ランボルギーニはすでにブロックチェーン技術を活用し、デジタルスタンプを2万枚限定で販売しています。
まとめ
NFTドロップは最近とても増えていますので、お得に入手するだけでなく、応援した企業やクリエイターなどがいたら、積極的にイベントに参加してみましょう。NFTをマーケティングで活用する企業は多く、身近にNFTを体験するチャンスになっていますね。
