ハロウィンイベントは、秋を代表するイベントとして日本でも普及してきましたが、トレンドといえば今は「NFT」。ハロウィンとNFTがコラボしたアメリカの話題のイベントについて、今回は詳しくご紹介していきましょう。
米ユニバーサルスタジオはハロウィンイベントでNFTに登場!
メディアでも取り上げられている話題のひとつとしてご紹介したいのは、米国のユニバーサルスタジオでNFTが体験できるというイベントです。どのような内容なのか、早速概要をご紹介しましょう。
ユニバーサルスタジオのNFTハロウィンイベントについて
NFTの話題は常にトレンドになるほど世界中が注目していますが、最新のニュースでとても関心を呼んでいるのは、ハロウィンイベントで米国ユニバーサルスタジオがNFTトークンをアトラクションに期間限定で追加するというニュースです。
期間はハロウィン当日の10月31日まで。対象パーク内に7つのQRコードが隠され、それを発見して読み取るとNFTがミントされるという仕組みです。
全てを見つけてスキャンした人は特別なNFTを獲得できるという、楽しいスカベンジャーハントのハロウィンイベントになっています。
スカベンジャーとは?
ユニバーサルスタジオのハロウィン限定イベントである「スカベンジャーハント」とは、欧米ではとてもお馴染みになっている一種のがらくた集めのようなレクリエーションのこと。
主催側から与えられるリストを使い、指定されたアイテムをできるだけ多く集め、時間や特典を競うというイベントです。スカベンジャーハントはもともとイースターに行われることが多いイベントですが、米国ユニバーサルスタジオではハロウィンのNFT探しとコラボになった企画なのです。
「MoonPay」の協力でイベント開催!
NFTをミントできるハロウィンのイベントは、仮想通貨電子決済サービスの「MoonPay」の協力で実現しています。MoonPayというのはまだ日本では馴染みが少ないかもしれませんが、世界160か国でサービスを展開し、ユーザーは1000万人以上を超える今NFT業界でも急成長中のサービス。
今までNFTマーケットプレイスのOpenSeaや大手仮想通貨取引所などとパートナーシップを通じ、Web3トランザクションをよりよいものにするために活動を行っています。
今回のユニバーサルスタジオとMoonPayのコラボによるハロウィン限定イベントは、史上最大規模のWeb3オンボーディングイベントともいわれています。
ちなみにWeb3オンボーディングというのは、NFTなどの知識がまだ普及しない背景を踏まえ、もっと皆が参入しやすいように考えた仕組みを備えたイベントのことです。
米国ユニバーサルスタジオは数百万人規模の来場者数があり、今回のコラボハロウィンイベントで多くの人にエコシステムを意識した新時代を体験してもらうよい機会だと、MonnPayのCEOライト氏がコメントしています。
やり方について
このハロウィンイベントに参加するためには、ユニバーサルスタジオに入場することがまず必要。対象はユニバーサルスタジオハリウッドとオーランドリゾート内です。
ビジターはスマホでパーク内に設置されたNFTのQRコードをスキャンして、ハロウィンホラーナイトに関係するユニークなNFTアートを獲得できます。
パーク内には7つのQRコードがあちこち散らばっているので、まるで宝探しのように通常のアトラクションとは違った楽しみ方ができるでしょう。
NFTをコンプリートすると、特別なゴールドメダルがもらえるとのこと。このイベントでHyperMintのプラットフォームを使い、最大700万個のNFTが作られる予定です。
またこのイベントは、できるだけ初心者向けにブロックチェーンの使いやすさを体験してもらうことも狙いのため、技術的に自信がない人や未経験の人でもアプリのダウンロードや登録をせずNFTのミント体験が可能になっています。
ユニバーサルの狙いは?
ハロウィンは季節の特別なイベントなので、それだけでもかなり集客力は見込めるはずですが、今回のNFTイベントは顧客情報を獲得することがパーク側の目的ともいわれています。
たとえばQRコードを見つけるためにあちこちで苦戦する人の姿は、他の来場者の関心を引き寄せます。どのような人が夢中になっているのか気になることもありますよね。
またNFT取得のデータポイントでファン層を見極めることも、今後のマーケティングに役立てることが可能です。
NFTをミントする方法について
ユニバーサルスタジオのハロウィンイベントでNFTの「ミント体験」ができることは、新時代の観光業やエンタメにおいてもかなり興味が湧くところかもしれません。
ではそもそも「ミント」するとはどういうことなのか、詳しくご説明していきましょう。
ミント(Mint)とは何か?
NFTの関連用語のひとつで「ミント」するという言葉をよく聞くことがありますが、ミントとは簡単に説明するとNFTを新規に「作成・発行」するという意味があります。
ユニバーサルスタジオのハロウィンイベントも同じく、NFTを気軽に発行できるということが注目したいポイントになっています。そもそもミントとは新しいブロックを作成して、その情報をブロックチェーンに記録することで仮想通貨をミントする場合に使われます。
そしてNFTも同じく、ブロックチェーンを活用して発行するものなので、その場合はNFTをミントするという表現になります。ミントの由来はお金の「鋳造(Minting)」から生まれた言葉なので、なんとなくイメージしやすいかもしれません。
NFTの販売はオンチェーン
NFTをミントする際は、スマートコントラクトを使用します。スマートコントラクトは第三者機関がない自動的なブロックチェーン上の契約システムのようなもので、取引時間が早く手数料を削減できることが特徴です。
NFTはブロックチェーンネットワークにて全ノードがブロックで同じデータとして時系列に保持されます。NFTを販売する場合は、自分でオリジナルコンテンツを作成して、OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスにアップロードが必要。
アップロードしたものはブロックチェーン上にデータが書き込まれ、全ての取引が記録されるオンチェーン状態になります。NFTが販売できる状態でオンチェーンになっていることを「ミントする」と言うことができそうですね。
ミントする費用について
NFTをミントする場合は、費用についても気になるところですよね。ミントはさまざまなNFTマーケットプレイスが対応しており、それぞれの種類や特徴によって若干違いがあります。
たとえば世界最大級のNFTマーケットプレイスのOpenSeaは、NFT発行が無料。ただし注意したいのは、無料でミントできる場合でも、出品や購入する際に手数料のガス代がかかることは事前に確認が必要です。
ミントは誰ができる?
NFTミントはハロウィンイベントで導入されているように、NFTマーケットプレイスがありオリジナルコンテンツであれば誰でも簡単にミントできます。
主な種類はデジタルアート作品をはじめ、音楽やゲームアイテム、スニーカーなどのファッションも。大前提としてオリジナルであることが必要なので、まずはマーケットプレイスのアカウントを開設して試しに作ってみるだけでも楽しいはずです。
まとめ
ユニバーサルスタジオの通常アトラクションに、さらに今の時代らしくNFTが導入されたハロウィンイベント。少しでも興味がある人なら、とても刺激的な楽しみ方ができるでしょう。
NFTは海外が主流となっていますが、国内でもイベントで扱うことがよくありますし、企業のバックアップで気軽にNFTを入手する機会も増えています。難しそうな印象はありますが、まずはどのような形でも触れてみることがいいかもしれません。
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